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創立40周年記念講演会(春の講演会)が令和5年5月20日(土)16時00分より駿博会総会後に開催されました。当日は駿河台校舎1号館121会議室にて、14時から総会、各賞授与式と奨励賞受賞者の研究紹介が開催され、引き続き同会場で開催されました。参加者は一般(会員外)3名を含む40名でした。
創立40周年記念講演会の総合テーマは、「多様化の時代における理工学の役割」であり、さまざまな多様化が議論になる中で、理工学の役割を多角的に探ろうと企画されました。春の講演会は日本大学常務理事の渡辺美代子さん(理学博士・日本学術会議 第24期副会長)をお迎えして、「ダイバーシティによる理工学の発展」についてご講演をいただきました。
講演会は宇於﨑勝也総務委員の司会で開始となり、渡辺常務理事からプレゼンテーション資料を用いた75分間の講演と、その後3名からの質疑応答があり、90分間で終了しました。その後開催された懇親会には渡辺常務理事もご出席くださり、さらに質疑応答が続けられました。
講演の内容は、まずご自身の経歴の紹介から始まり、日本学術会議の推薦で日本大学の評議員・常務理事に着任したこと、現在、NPO法人Wood Deck (ウッドデッキ・https://www.wooddeck.org/)を設立して、若い研究者の支援をしていることが紹介されました。
次に、なぜ多様性が必要なのかについて3つの視点から説明されました。世界の中で日本が置かれている状況、SDGsにおいて日本が評価達成済みの「4.教育」と、最低評価である「5.ジェンダー平等を実現しよう」「13.気候変動に具体的な対策を」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」が継続的に達成できていないことが紹介されました。さらに、女性の活躍が遅れている状況がデータを交えて紹介されました。
また、日本の中の日本大学の状況として研究費や女性比率が示されました。そのうえで、ジェンダー平等に関して世界に目を転じると、欧米では3つの戦略的アプローチが実践され、それらが密接に関わり合っている状況が示され、さらに、AIで学習されている元データの45%は米国のものであり、決して人種や文化に関して平等な判断ではないことも説明されました。
「ジェンダー・イノベーション」というキーワードを掲げ、日本では男女協働による活動によって飛躍が期待できるという状況が説明され、今後は「二項対立」でない見方・考え方を進めていくことへの提案がなされました。
駿博会創立40周年記念行事として、40周年記念春の講演会を実施しますので、ご案内申し上げます。
「ダイバーシティによる理工学の発展」 本学常務理事 理学博士 渡辺美代子氏
日時:令和5年5 月 20日(土) 16:00-17:30
場所:日本大学理工学部駿河台校舎1号館121会議室
https://www.cst.nihon-u.ac.jp/campus/surugadai/
主催:日本大学理工学部駿博会
参加費無料:直接会場へお越し下さい.
駿博会創立35周年記念行事として、35周年記念秋の講演会を実施しますので、ご案内申し上げます。
日時:平成30年10 月 20日(土) 13:00-15:00
場所:日本大学理工学部駿河台校舎タワー・ スコラ1階 S101教室
https://www.cst.nihon-u.ac.jp/campus/surugadai/
主催:日本大学理工学部駿博会
後援:日本大学理工学部・日本大学理工学部校友会
参加費無料(一般の方も入場できます.直接会場へお越し下さい.)
□講演者と講演概要□
小山裕三 日本大学スポーツ科学部 学部長・教授
「東京オリンピックにおける日本大学関係選手の活躍」
オリンピックにおけるメダル獲得が期待できる種目の解説を含め、本学関係選手の可能性
岸井隆幸 日本大学理工学部土木工学科特任教授、一般財団法人計量計画研究所 代表理事
「東京2020オリンピックパラリンピックの特徴」
インフラ整備に寄与してきた国際イベントの開催とは、“東京2020”の基本構想と整備状況そしてそこからはじまる東京
木田 悟 一般財団法人スポーツコミッション 代表理事
「国際的スポーツイベント開催による地域の活性化」
国際的スポーツイベント開催による地域の活性化と推進組織としてのスポーツコミッションについて述べる。
□お問い合わせ□
日本大学理工学部建築学科 宇於崎勝也
TEL/FAX 03-3259-0410 E-Mail shunpaku@adm.cst.nihon-u.ac.jp
□理工学部ホームカミングデーと同時開催□
駿博会創立35周年記念行事として、35周年記念春の講演会を実施しますので、ご案内申し上げます。盛況の中終了しました。
講演者 西宮 伸幸 氏
日本大学理工学部物質応用化学科 特任教授 理学博士
一般社団法人 水素エネルギー協会会長
日時:平成30年5月26日(土) 16:00から17:20(15:30受付開始)
会場:日本大学理工学部駿河台校舎1号館2階121会議室
アクセス:https://www.cst.nihon-u.ac.jp/campus/surugadai/
JR中央・総武線「御茶ノ水」駅 下車徒歩3分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅 下車徒歩3分
東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水」駅 下車徒歩5分
参加費:無料(一般の方も入場できます。直接会場へお越しください)
主催:日本大学理工学部駿博会
後援:日本大学理工学部、日本大学理工学部校友会
問い合わせ先:
日本大学理工学部建築学科 宇於崎勝也
TEL 03-3259-0410 Email shunpaku@adm.cst.nihon-u.ac.jp
日本大学理工学部・駿博会 特別講演会『はやぶさの偉業とCSTの宇宙(そら)』が開催されました。
・日時 平成27年9月26日(土) 14時30分~17時
・会場 日本大学理工学部駿河台校舎1号館6階CSTホール
高野良紀理工学研究所長の司会により、山本 寛理工学部長・駿博会会長の開会挨拶で特別講演会が始められた。
まず、「『はやぶさ』から伝えたい創る力の育て方」と題して、宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所 シニアフェロー・ 日本大学理工学部非常勤講師の川口淳一郎 教授から約1時間の講演があった。川口先生はユーモアを交え、先人の言葉を借りながら、「はやぶさ」で成し遂げたこととともに、「セレンディピティ(serendipity)」「不完全でも挑戦する」「教えて習わせてもオリジナリティは生まれない」「インスピレーションによってイノベーションが生まれる」など、聴衆に向けて新たなことを生み出すための心構えを多くの言葉で語られた。直後の質疑応答でも2名の学生から質問があり、ご自身の経験を踏まえて応えられた。
討論では理工学部で宇宙とかかわりのある教員も壇上に上がり、パネルディスカッションを行った。パネリストは精密機械工学科 青木義男教授、航空宇宙工学科 宮崎康行教授、交通システム工学科 轟 朝幸教授、物理学科 根來 均教授、航空宇宙工学科 阿部新助准教授と川口教授の6名で、それぞれの自己紹介とともに宇宙との関わりが披露された後、コーディネーターの宮崎教授からの投げかけで「どのようにやるべきことを見出すのか」「若者はどのように進んだらよいのか」へのそれぞれの先生方の考え、青木教授からの質問で「研究の予算」に関して産業とのタイアップの方法などが意見交換された。さらにフロアから質問を募ったところ6名の学生からの質問があり、先生方がそれぞれの分野や研究者の立場を踏まえて応えられ、予定時刻を大幅に超えて約1時間の質疑応答が交わされた。
最後に青木義男理工学部次長から閉会の挨拶として、今後もこのような特別講演会を続けていきたい旨が提案され、大きく盛り上がったところで散会となった。
参加者は駿博会会員(教員外)4名、教員24名、学生91名であった。